フリーランスのコレって経費?

フリーランスの経費のアレコレ「確定申告」について

確定申告で気をつけるべきポイントとは?

確定申告で気をつけるべきポイントとは?

経費についてアレコレと気にしなければならないのも、確定申告があるからこそです。フリーランスにとって年に1度の確定申告は気の重くなる仕事ですが、手順に慣れてしまえば同じことの繰り返しなので、節税効果を楽しみにしながら頑張って経費を管理しましょう。

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所得税の税率は全部で7段階ある

所得税の税率は全部で7段階ある

所得税の税率は全部で7段階に分かれています。課税所得が195万円以下なら5%、195万円超え330万円以下なら10%、その後20%、23%、33%、40%と課税所得に応じて段階的に税率が上がり、課税所得が4,000万円超えになると税率は45%となります。課税所得は「年間の総売上」から「経費」と「各種控除」を差し引いたものです。所得税は「課税所得」に「税率」を掛けたものから各段階の「税額控除」を差し引いた金額です。所得税を節約するためには、課税所得をなるべく低くする必要があります。つまり、各種控除に加えてどれだけ経費を計上できるかが節税の度合いを決めるのです。

経費を決めるのは税務署ではなく自分

経費かどうかを最終的に認める権限を持っているのは税務署ですが、経費かどうかを最初に決めるのは経費を使うフリーランス本人です。計上した経費の中身によっては税務署から指摘を受けることもありますが、領収書や出金伝票などの「証拠」がしっかり残っていて、なおかつそれについて明確な説明ができるなら指摘をそれほど恐れる必要もありません。

税務署から指摘を受けたら

経費について税務署から指摘を受けたら、経費を使った「目的」をはっきりと伝えましょう。商品やサービスを購入した理由が事業目的につながっているかどうかが判定のポイントです。光熱費や交通費などが高すぎると指摘されたとしてもそれは一般論であり、仕事上必要な出費だったことが説明できれば経費として認められます。電話での問い合わせであれば口頭による説明だけで大丈夫ですが、訪問による調査であればかなり詳しく聞かれる覚悟が必要です。

確定申告の手順

確定申告に向けて準備しなければならないのは、確定申告書と帳簿類、経費の領収書、源泉徴収票の原本などの必要書類です。確定申告書は、手書きで記入するかインターネットで作成するかのどちらかを選択できます。納税方法は電子納付と口座振替納付、現金納付の3種類から選択できますが、税金の還付は口座振替のみとなっています。確定申告は期限厳守が基本です。もし申告が遅れてしまうとさらに課税されてしまうので、時間にゆとりを持って準備しましょう。確定申告の直前になって慌てて探すようなことのないよう、経費の領収書は月ごとに小分けにして保存しておくと安心です。

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